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光に溺れ闇と踊れ

日々の怒りや嘆きを文章にしていきつつ、SHINEな国に抗う、そういうブログ

2017年に向けて

新年おめでとうございます。何もめでたいことはないですが、そうでもないと文章が始まらないので。こちらはもう無理なので、みなさまにとっては何か良いことがあることを祈っています。そう言ったところで1月20日に次期大統領が就任し、さらにはヨーロッパでは極右が与党になりそうな勢いだし、原発事故による自主避難者への支援が打ち切られ、解散総選挙(予定)ではまた自民が大勝しそうな勢いですが。

急に起こったことではない

権力者は、つくづく「操作の達人」であると思います。やっていることが同じでも、その時々で手法は変わってきているからです。

十年前以上に起きた連続殺人事件で、犯人はいまだに捕まっていませんが、たまに取り上げられる番組はFBIのプロファイラーを呼んだり超能力者を呼んだりして番組を作っていました。BPOの審議に上がったので大分減りましたが。そもそも、解決しないのは警察のミスがあったのでは?と考えるのが普通なのにそこはどこも放送はしない。なぜなら、それは国家権力と対峙することだからです。

何が言いたかったかというと「国家に対して疑問を感じるな」「権力者に異議をとなえるな」というのは、ものすごく強まっていると思います。それは急に始まった話ではないですが、ここ数年でそれを隠すことすらもしなくなってきた。見えないものが見えてきています。

今起こっていることは、数年前、数十年、数百年前にすでに起きています。この国独自のものもあるし、輸入されてやってきた概念もある。そこで言われていたことややっていたことは、手法は違えども全く今と変わっていません。

「改革」がもたらすもの

まず、時の権力者というものは改革を訴え出ます。しかし、それは利益を求める上での改革であり、切り捨てられる側のことは全く考えていません。そもそも、トップがそういう人ばかりで固められたらそのような政策になるでしょう。郵便局、公共交通機関、図書館などの公共施設などがそうです。

国鉄はJRとなって民営化になりましたが、分割がどう見ても一部分しか恩恵を受けていない状態です。JR東海東海道新幹線により凄まじい恩恵を受けていますが、そのかわり割を食らっているのが在来線です。あの区間を普通電車で乗ってみれば分かるけれども、どのように市民を見ているのかがよく分かります。
逆に、JR北海道はものすごく割を食らっている状態です。もう単体では運営できないくらいに都心部以外の路線が悲惨な状態で、本来は国が救済しないといけないのにだんまりを決め込む状態です。使用者が減り、列車の本数が減り、さらには施設の投資やサービスも減り、さらに使用者が減る。この悪循環がさらに悪化しています。この勢いだと本当に都心部以外の路線もなくなってしまいそうです。

それではバスや他の公共交通機関はどうなのか?実は、バスも深刻な状態です。というのも、高速バスの事故は割合取り上げられることが多いのですが、路線バスはというと長すぎる労働時間が今の運転手にのしかかっています。元々給与が特別に高いというわけではなかったのですが、今はそれも削られてきています。

労働者としての権利を行使するためにストライキというものが行われます。労働組合があります。しかし「改革」によってそれは露骨にもう潰されてきました。国鉄しかり、相鉄バス臨港バスしかり。それを見てきた臣民が「ストは迷惑」と言うようになり、それが今になります。
「なぜ若者は会社や社会に要求を突きつけないのか?」
それは、そういう臣民が多いというのもありますが、「要求を突きつけると潰される」ということを知っているからです。

考えずに消費させろ

権力者は、広告においても「操作の達人」であり続けました。第二次世界大戦中には「国のため」「五族共和のため」と広告を流し、今では「世界に誇れる日本」「世界が尊敬する日本」と流しています。それに「東京五輪を成功させよう」も加わりました。五輪に反対している政党はまず皆無ですし、そこは全く期待できないでしょう。

景気がまだ上向きだった時代はモノを売っていました。家電、旅行、贅沢品。それらは夢を売っていました。どれだけものを多く買わせ、さらにサイクルで捨てさせるか、ということをやっていました。
今の広告は「安い」だとか「こうあるべきもの」を売っているように思えます。

それは消費者のお金が少なくなったからです。当たり前ですよね。給与が減り、労働が不安定になり、年金も社会保障も破綻し、買えなくなってしまった。金がもっとあったら本も買いたいし旅行に行きたい。リバティおおさかにも行きたい。あそこ、前の市長のせいで(コスト削減のため)休館日がかなり増えて前回は行けなかったんだよ…

でも、「五輪のために頑張ろう」だったら何も消費をさせないし、臣民は何も疑問に感じなくなっていく。五輪に関するCMは絶対に「金を全額出すはずの実行委員会が何故か全国の自治体に負担を押し付けようとしている」「かかる費用は未定」と取り上げないでしょ?そのために破壊されるものはあまりにも大きすぎるけどもね。

あと、ここ数年で「擬人化」「女体を利用するもの」というものが増えた。これまであった手法がシフトしていった、というだけだけれども、まあ、ひどいね。男女関係なく。
どちらも露骨に権力と結びついているか、歴史修正主義あるいはセクシズムに結びついているか、あるいはステレオタイプを助長するものでしかない。何のことかは言わないけれども、だいたいそういう広告はそこが批判され、それに対するイチャモンや謝罪風謝罪も全く同じですから。

事務所という見えない権力者

この間のSMAPの解散、何がひどかったかって(全部ひどいんだけれども)「会社に楯突くやつは潰す」というのを全国的にやったことです。
それを流させたことです。素敵な夢を叶えておくれ、とやって最後はアレですから。それは国家すらも介入できない。
ある意味、安倍政権以上に巨大な組織だと言ってもいいでしょう。

選挙や政治には大きなお金が流れ、その関係で大手事務所にもそういう付き合いが求められます。つまり、ステップアップをしたけりゃ、仕事を続けなければ上に絶対服従でないといけない。

何故日本のタレントやお笑い芸人はあれほどにも権力に従順なのか?という話はよくあがりますが、「権力に従順だからこそ」ステップアップできた、ということだと思います。権力者にとって脅威ではない存在だからこそ、事なかれ主義だからこそ、単なる暴力を「笑い」「ネタ」にしているからこそ、重宝されています。その過程で楯突くやつは、消える。

では、大手事務所でなければいいのか?という話ですがそうもいきません。路上でスカウトされ、本当にスターになれる確率は日本政府が戦時中の軍犯罪を『手打ちではない』謝罪をするくらいの確率くらいはあるでしょう。自民以外の政権になればあるかもしれないが、その可能性はものすごく低いでしょう。

大多数は「沈める」ためにやっている。何のためかって?そりゃあ、エロですよ。
実際の事例は書ききれないくらいにはあるが「騙すほうが悪い」とは何度でも言っておく。とあるAVライターがどこかの記事で(出典元忘れました)「(女優の)出演料は減っている。普通な内容のものはすぐに飽きられハードなものになる」ということをカジュアルに話していて、そりゃ使い捨てているのは誰だと思っているんだ?と言いたくはなりましたよ。

つまり、事務所というものが「日本が日本であり続けるために必要とされている」ものなのではないか?と思います。

日本(の操作)がすごい

とうとう売るものがなくなってきたので「日本スゴイ」としまいにはやってきやがった。

10年以上前「外国人が日本人に物申す」という番組が人気だった時期があった。その時の形式は、お約束的に

中国人・韓国人が日本の歴史認識について批判する

そこを「理解がある」外国人がなだめる、あるいは「それはおかしいんじゃないの?」と言う

日本人拍手

というのが数度あって、気持ち悪かった。そのように脚本が書かれていたのだろうが、あれが今の「日本はスゴイ」のベースにあったのかもしれない。
つまり、それぞれが与えられた役割を演じさせられていた。
今の「日本スゴイ」は

「日本人の知らない」日本のすごいところを海外の識者が再発見する

日本人拍手

であると思います。無論、それもいいことだけしか取り上げないし、与えられた役割を演じている(演じさせられている)。マグロを取り上げた回に日本の密漁や乱獲を批判する人はまず出てこないであろうし、日本の教育を絶賛する回で学校批判する人は出ないし、日本の警察を絶賛した回で暴力や違法捜査について批判する人は出てこない。それを浴びせられた側は「劣った外国人」に流れていくのもそう遅くはない。つまり、日本スゴイは排外主義に続く道なのです。

そこが恐ろしい。

政府による公認ダブルスピーク

日本老人協会という団体が
「老人でもバリバリ働いている人がいるから、それじゃあ年齢を10歳引き上げよう」というとんでもない提言をしてきました。
定年75歳になったら、それまで働こうとおもえば出来るけども、それって年金受給を75歳から引き上げますということになるんじゃないの?

というように、ダブルスピークがかなり増えてきた。ダブルスピークとは、誘導するための言葉であり言い換えることにより本来の政治性を薄めるものです。

例えば、「レイオフ」「ダウンサイジング」「リストラ」は「クビ」でしかないが横文字に置き換えることで企業のためにやっていることを示します。
「監視カメラ」も「防犯」と言い換えることにより、監視するということを薄め「これは防犯のために行っている」ということを強調できます。
やっていることは売春なのに「援助交際」と言い換えることで「あくまでも男性が援助している同意の上での交際」ということを強調し、買う側の害悪さを薄めています。

「1億総活躍」「輝く女性」「世界の中心で輝く日本」「風評被害」もそのようなダブルスピークです。
「1億総活躍」「輝く女性」と言ってりゃいくらでもその理屈を通すための法案は通すし、「世界の中心で輝く日本」と言って他国に武器を売り福祉を削り、そして「風評被害」を正しく理解することで原発を稼働させる。その勢いは日に日に強まっていきます。

差別をニュースピークする

昨年ヘイトスピーチ法案が通されました…が、現状がよくなっているとは全く思えません。それどころか、「ネトウヨ」を切り捨てろ、という意見が数多く上がっています。「ネトウヨ」はアホだの、学力や外見をコケにさえしていれば何かやった気になれるのは、おそらく権力者にとっては一番都合が良いものでしょう。

今後は五輪に向けて「過激な排外主義は」どんどん切り捨てていくでしょう。ただ、無論政府が人権について考えているわけではありません。なにせ、何かと人権を徹底的に踏み潰そうとしてくる輩ですから。やらかしすぎると外面が悪いからです。それすらも考えていないかもしれませんが。

「排外主義でないそれ以外の差別」に対して、それこそ「差別と言うやつほど差別」ロジックでなかったことにしてくるでしょう。渋谷区はホームレスとその支援者を民間企業公演のためにバンバン排除して五輪のためにホテルを建てるけれどもダイバーシティです、とやりました。
今の東京都知事も「韓国学校を都民ファーストのために撤回」すると言いました。都民って日本人しかいなかったんですね。
いくらでも例は上げられますが、これらに共通することはバンバンニュースピークが多様されていることです。多様性を謳いながらの排除と差別。どれだけ利用し尽くして菜種油のように搾り取るか、ということしか考えていないでしょう。

権力者や臣民はバカではない

「邪悪さ」を「バカ」扱いするのは、この国が行った行為を「まるで(他国)みたいだ」というそれと同じなので、そうなったら地獄行きの道しかないとは思うよ。

今の政権はバカか?違う。操作や圧力をかけることや搾取や報告書を抹消することに関してはとことん邪悪だし、そうで有り続けました。

ポピュリストが勝つのは投票者がバカだからか?それも違う。金や運動力は圧倒的に勝っていて、組織力もある。だから勝つ。

例えばひどいセクシスト発言をした人を批判すると「そういうバカはほっておけ」と言われることが、無いわけではない。じゃあ、そういうひとが何をしてくれたのだろうか?

元ヘイト団体の主/元都知事候補者のヘイトスピーチですら司法が「問題ないから」とお墨付きを与えるような状態だ。つまり、バックがあるからこそそのように言えるわけです。

臣民はバカなのか?そんなことはない。相手にどのようなダメージを与えるか、だとか行動の積極性(良い意味ではない)、相手のやる気を削がせること、捏造をすることに関しては驚異的ですらあるし、それは権力者にとって低予算でも済んでいる。ロビイングをする金すら要らないので上は喜んでいるでしょうね。
ヘマをおかしたら「あいつらが勝手にやっただけ」「俺は違う」と切り捨てるだけで良いから。しかも、ネットニュースのみに限らずメディアは「意見」として扱ってくれますから。

差別に対しては「それは悪だ」「ダメだ」と言い続けていく他無いと思います。
(無論、批判を誘導しようとしたり、「この問題を何故批判しないのか」というのがいいわけではないですが)