光に溺れ闇と踊れ

日々の怒りや嘆きを文章にしていきつつ、SHINEな国に抗う、そういうブログ

女性はもっと怒れって、怒ることまで命令するんじゃねえよ

お久しぶり

活動が縮小気味なのと、いろいろありすぎて疲弊しきってしまったのであまり書いてこなかったのですが、今回はちゃんと書いておく必要がある。まとわりついている嫌な感覚をどうにかしたい、と思っています。

言われなくたって怒っている、ただ見ていないだけ

何で「もっと怒ったほうがいい」に対して怒りを感じるのか?
簡単な話で、そう言われる前、1日、1週間、1ヶ月、1年、10年、100年…それくらい怒っています。
舛添が政治評論家時代に土井たか子社会党ブームについてセクシズムでしかない
揶揄をした時にも、元配偶者である片山さつきに対し包丁を突きつけたなどDVを振るった時にも、麻生が「女性に参政権を与えたのは間違いだった」と言った時にも怒っていますし、ここだけでは書ききれないくらいには怒っています。

「もっと怒れ」の残酷さ
これは、裏返すと「お前らが十分に怒ってこなかったから、今のそれがあるんだろう」という恫喝でしか無いです。そのような意図はなかった?いえいえ。何をおっしゃっているのか。

例えば、企業がセクシズムに満ちた広告ですとか、政府がその手のキャンペーンをやるというのはいやになるくらいよくあることで、毎回ではないですが、気力がある際に抗議の文章を送るようにしています。

これは、とても労力がかかる割には見返りが非常に少ない作業です。
何故かと言いますと、だいたい

  • 謝罪っぽい声明文を出して削除されるが、現状が良くなったわけではない
  • 逆に開き直る(しかし、誤解を招いただのそのような意図で受け止められてしまった、とやっていることは最初のパターンと同じ)
  • 何も無い

と終わるケースがほとんどだからです。

例えば、この間のリトルシニア始球式の件についても、抗議文を送りました。

「リトルシニアは女性野球もやっている。あのような態度を取ることで犠牲を払うのは子供だ」
「子供だけに押し付けず、大人がそれでいいと対応したらそのように適応してしまう」
と、血管がキレそうになって最初に書いた文をかなり手直しし、送ったのですが…
しかし、当然ながら返信がついに返ってくることはありませんでした。
顧みるつもりはないのでしょう。それが日本らしいといえばそれまでですが。

抗議文を送って、稀に反応が返ってくるケースもありました。

2年前、AEDの関連のデマが流れた際に、日本心臓財団にメールを送り、珍しく数回メールを交わすこととなったのですが、結果は芳しいものではありませんでした。

以下が当時送った文章です

(デマ元)というTwitterアカウントが、Twitter上でAEDに対する相当悪質なデマを書いていて(事実確認ができないものの、本人の創作だと思われる)、これが1万RTされるほどかなり広まっています。これを打ち消そうとしているのですが、元ツイートの拡散のスピードに追い付いていない状態です。

内容は「AED講習の際に、『胸の大きい女性がいる場合、電極パッドが密着しなくなる。そのため、緊急事態なので胸を揉んでもOK」という趣旨のものでした。

・そのようなことは事実ではない
・そのようなことを実際に教えていない
・アクセス数を増やすために、このような事実ではないことを書くことは断固許せない

と思いまして、正しくAEDを知ってもらうために何らかの形で声明を出していただけますでしょうか?よろしくお願いいたします。

これに対しても、当時の担当者からは

「今回、書かれているようなご心配は根拠がないことなので、自然に消えていくものと思います。」

と返ってきました。ねーーーーーーよ。

根拠がないことが自然に消えているなら、何でこんなにミソジニーに関するデマが溢れるの?
何で、「性犯罪は悪いけどついていった高校生も悪い」みたいな話がこれほど溢れるの?
何で?何で?何で?何で?

「もっと怒れ」というのは、お前の怒っていることは意味がない、と取られるくらいには残酷かつ冷酷なものだということをまず知っていただきたいですね。

今タイムリーなやつ
と書いていたところであの話。
何かとは言わないけれども、あれだけのことをやって逮捕ではなく書類送検止まりねえ、と思う一方加害者の身や番組ばかりが心配され、被害者に対してはバッシングしか無いという状態でもう怒る気力もねえっす。
だけども、それだけに限った話だけではなく言いたいことがある。

普段さ、男性は性犯罪者予備軍だと言うと怒ったり俺はそうじゃねえ、とわざわざ御注進に来る方が多い中、「男性に招かれてなにもないと思うな」っていうのはさ、矛盾していねえか?
矛盾していなきゃミソジニストやっていられないからか。

で、ここで何が問題なのかって…これを何度も説明させられることに対しての憤りはあるけれどもまた言うね…加害者だった男性は、自身の番組の出演者を自宅に招いた。そして、未成年者に酒を強要し、強引に迫ろうとした。男性は地位が高く、かなり知られている人物で、社会的地位も高い。
つまり、「拒否できない要望」なわけよ。

これは、元俳優の性的暴行事件でもそうだったし、復帰してしまったお笑い芸人の時もそうだったのだけど、関係性を無視して女が悪い、これに尽きる、で終わってしまっているわけ。

そして、そういう人がネットだけに限った話ではなく、あなたの家族、知人、友人、親族にいる可能性が高い。無いと言い切れない。何度も言うけど、これは異様な状態だ。

人権なんかどうでもいいんでしょ?
これは電車など公共施設で起きている痴漢、いわば性犯罪のことなんですけれども。この話を何年も追っているけれども、あまりの物事の変わらなさに絶望を受ける。受けている場合じゃないけど。

で、多くは望まないので言いたいことは

  • 警察は自衛ばかりを求めていて、結局の所は上客(加害者)やその上にいるものの気分を害しないようにしているとしか思えない
  • フィクションの創作物が実際に影響を与えているのは明らかなので、今のまま流通しまくっているのは問題でしかない(DMMを探してみれば本当に嫌になるくらいある)
  • あまりにも軽すぎる
  • 女性を恫喝したり罵倒するのは意見ではない

ということ。ところが、これですらも拒否している男性がムチャクチャ多いんだよ。そういうのに限ってのっとおーるめんとか言ってくるし。お前もオールメンなんだよ。

こういう時に限って冤罪を持ち出してくる人も多いけれども、じゃあそういう人たちが司法で冤罪になってしまったことについては何も言わない。そればかりか、犯罪者はブチ殺せとまで言う。
結局、そういう人は人権なんか最初っからどうでも良くて、そういうのがネットに100人いたらその裏には千人、1万人いる。

それでも、どうにかしていきたい
当初、このブログを立ち上げたのもなんとか変えていこうと思っていたから。ただ、それはうまくいかないこともあったし、数多くの人と仲違いをしたし、これでよかったのかはわからない。でも、怒れなくなるのは嫌だし、それを命令されることについてはもっと嫌だ。聞いてくれ、と思う。切実に思う。