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光に溺れ闇と踊れ

日々の怒りや嘆きを文章にしていきつつ、SHINEな国に抗う、そういうブログ

一般社団法人ホワイトハンズ(女性を買う権利を守る会)は日本そのものによって守られています

前置き

(立場上こういうブログをやっているのは)この国における人権侵害があまりにも激しすぎて、でもそれが普通になってしまっています。それをどうにかして変えたい、という思いがあったのですが「それを知るための手段が無い、どうすればいいのか」…と思っていたところ、企画展が東京でやるということで「私達は買われた」企画展に行ってきました。

さまざまな事情があり、暴力や差別を受け、システムから排除され、しかも手を差し伸べるのが「搾取してやろうという男性」(逃げようとすると暴力、そもそも暴力で支配)しかいなかった、と痛いほどに伝わってきました。実際に書かれていた内容は…もし次近くでやるのならば、ぜひとも足を運んで欲しい。

早速本題に入る

で、これ。

改めて問う。「私たちは『買われた』展」に意味はあったのか?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170206-00004527-besttimes-soci

答え:あなたみたいな人をあぶり出すことが出来ました
(なお、BEST TIMESという媒体は「今の」千葉麗子に連載をさせ、その親会社が新書を出版させているという時点で
だいたいどういうものか、というスタンスがよく分かる)

さて、いくら匿名の泡沫ブログであれど、「メディアにも出たNPO代表」を相手にするのも気が引けます。でも、こういうのは必ず残しておく必要がある。「反応に乗るな、思う壺だろ」と言う別の自分と「とりあえず書かなきゃ始まらないだろ」という自分との間の葛藤もあったけれども、書きます。2エントリー分への反論だから長くなるぞ!

しかし「買われた」というタイトルが誤解を呼び、開催前からネット上では炎上状態になり、「売った方が悪い」「自分で売ったから買われたんだろう」「楽して身体を売って金を儲けたやつが被害者ぶるな」といった誹謗中傷が飛び交った。

これは、確かNHKのドキュメンタリー番組でもそれを取り上げていましたね。それ以外にもある漫画家が…いや、その話はいいだろう。二次被害を広めかねない。ともかくひどいことを言っていたし、これがマシに感じられることのひどい発言も数多くありました。この出だしで「これはもう、今回はひどいことになるな」と覚悟はできていたつもりだったんですが…。

さて、坂爪代表(以下代表)が買われた展に来訪することからインタビューは始まります。

児童買春やJKビジネスに関わっている少女たちが、全てこうした過酷な環境に置かれていると断言することはできないが、現実の一部であることには間違いない。そして、世の中に広がっている(と主催者が考えている)「売春=気軽に、遊ぶ金欲しさ」のイメージを変えることについては、大きな意義のある展示だろう。

ストップ。

これは、J-CASTや他のネットニュースの結び文ではないからね。そうではないから。「性問題の解決に取り組んでいる(とされている)NPO代表」の発言だからね。・・・これって、予想していた以上に大変なものに手を出してしまったのではないか?ともかく先に急ごう。

問題の元凶はこの国だよ

■時代遅れの「貧困ポルノ」
 だが、「買われた」という言葉でこれらの現実をカテゴライズして展示する、という手法には、正直疑問を抱かざるを得なかった。「買われる」前の背景を世間に訴えることが企画展の目的であり、主催者の発信したいメッセージであるならば、買う側の男性に非難の眼差しを向けさせようとする言葉をタイトルに用いるのは完全に逆効果だろう。

心が死ぬ

それって「俺の機嫌を取れ」「言い方が悪い」「俺のほうがもっと上手くやれる(と代表は考えている)」でしょう。それならそう言ってくださいよ。妥協しても修正しても圧力をかけ続けて非難し続けるだけじゃないですか。ねっ!

事実、少女たちを過酷な環境に追いやったのは、あくまで家庭・学校・福祉の側であり、買う側の男性は、結果として家庭・学校・福祉から疎外された彼女たちをいびつな形で支援する存在(あるいは搾取する存在)になっていただけで、問題の元凶そのものではないことは、企画展の中における当事者の語りからも明らかだ。

そうだね、問題の元凶は…この国にあるからね!

福祉を削りまくっているのも!

「支援はしないが家族でどうにかしろ」と法律で縛ってくるのも!

虐待や暴行やストーカーを受けても知らん、が警察がやってくるのも!

国家による性犯罪被害者を「強制性はなく、あくまで慰安するための人です」と言い替えてごまかしているのも!(海外報道でComfort women(Sex slave)と書かれているのはそうだからです)

性犯罪をやっても「逮捕された事実は無いので問題はない」と公認を得られるのも!

「性犯罪をコンテンツ化したものやネタ化したもの」を消費はしているし、実際に起こった性犯罪でもネタにし続けて嫌がらせなどを繰り返しているのも!

「ホワイトハンズスタッフにも女性はいる」という何の意味もないことを言ってくる人がいるのも!
人工知能学会雑誌の表紙もそうだけれども、「女性もいました」は女性差別を無効化できるものでは無いから)

もっとも、こういう記事が平気で配信できてしまうというのも、「いや、買うのはダメだろ」ということすら合意が得られないほどにも、セクシズムが根強いからね!

買う側の男性は常に断罪できるから!

「買われた」というタイトルが「被害者の少女/加害者の男性」という二元論、「何の罪もないのに、大人のせいで性的に搾取された可哀想な少女たち」という感情論を惹起し、それが企画展自体の広報や宣伝に大いに役立ったのは事実だろう。

なんで、買う側の意図をわざわざ汲み取ってやらないといけないんですか?そもそもさ、搾取って書いているのに(おそらくあとで批判が来たら「誤解を招きかねない表現があった」というためかもしれないが)、ここまでおおっぴらに買う側を援護するのは何なのか?日本人だから?新書を買ってくださいということか?そうやった方がNPOのビジネスとしてやりやすいから?

でも、実際「買った側を悪魔化するのか」だの「未成年とは知らなかった」というどうしようもない言い訳を加害者がしているわけですよ。いやいや、買ったらダメだろ。
どういう理屈であれ、買うのが悪いだろ。

あと、言いたいことはあったんだけれども、

  • 「買われる」側と「買う」側は対等な立場ではない
  • 「貧困ポルノ」って、おそらく「感動ポルノ」を意識して使ったやつだと思うけれども、両者は全く違うものだからね。

(あのTED動画の趣旨は『偽のポジティブなメッセージを与える、あるいは自分がよりマシだと思わされるために障碍が使用されてしまっている」ことを批判するために使われていた、つまり「搾取に反対する」意味としてのメッセージだった)

  • 被害者側へのリスク判断責任をただでさえ負わせすぎ
  • 確かに「若い人」「普通」を強調されるのは問題があるけども、このエントリはそれ以前の問題だろ

と、いうことです。これだけは言いたかった。

NPOの世界では、当事者の窮状を訴えるために「売買春」や「性風俗」といったセンセーショナルなキーワードを掛け合わせて戦略的にメディアに報道させる手法は、既に周回遅れになりつつある。(中略)支援団体の間では「やっても効果が無かった」「何も変わらなかった」「かえって当事者へのスティグマ(負のイメージ)を強化するだけだった」という声が上がっている。単なる「貧困ポルノ」として、センセーショナルなエンタメとして消費されるだけで終わってしまうケースが大半だったのではないだろうか。

これは、どういう支援団体にどういうことを聞いたか(ジョイセフかもしれない)、ジョイセフ以外のところでも代表のバイアス(先入観)があるので、ここは素直に受け止められないが…ともかく代表が強調しているのは「センセーショナルに『買う側を悪魔化させ、売る側を悲惨に描くことはバイアスに満ちている」ということだ。なるほど。そこまで言い切るのならば、当人は児童買春についてどう思っているのか?

「正しく問題化していく」という時点で頭を抱えた

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170207-00004541-besttimes-soci

意外に思われるかもしれないが、児童買春の逮捕者数は減少傾向にある。警察庁生活安全局少年課の統計資料(平成26年版・児童虐待及び福祉犯の検挙状況等)によると、児童買春の送致件数は2004年の1668件と比較して、2014年は661件と半分以下に減少している。2014年には女子高生との散歩やマッサージ、場合によっては性的行為を売りにする「JKビジネス」が流行語大賞にノミネートされ、あたかも秋葉原を中心とした都市部で児童買春が蔓延しているかのような報道がなされたが、それは統計的に見れば真実ではない。

心が死ぬ…。
…そんなことで勝利宣言をされても。
被害の件数(暗数含む)が多いだの少ないだのという話はしておらんよ。最初っから。
(この人はDJポリスを普通に受け入れていそうだし、警察発表だけを読んで「ほら!日本の性犯罪申告数は少なくなっているから安全なんだ!」とか言いそうだし、そういう意味ではアンダーコントロールだと思う)

「児童」も「売買春」も、いずれも人々の感情をかきたてるキーワードであるため、どうしてもメディア上ではセンセーショナルな形で報道されがちだが、児童買春を正しく問題化していくためには、そういった報道と実態の乖離を意識する必要がある。

で、その「正しく問題化」というのがこの誘導エントリーだったわけです。しかし、この手のNPO代表ってなんでこう、権力と一体化していくのがここまで多いのかね?日本だからか…日本だからだな。あとは読む価値がないので、一旦ここで切っておきましょう。

この後何を言っていたのかというと

  • 少女/児童買春をする男性の姿は、あくまで伝聞や新聞記事などの二次情報に基づく著者の想像のみで描かれ、女性が先入観で作り上げた、幻想としての「加害者像」にすぎない。
  • 売春する男性は「オヤジ狩り」にもあった。買う男性も被害者になる場合がある。
  • 「本当に児童買春の問題を解決するためには、「主人公」である買う側の男性の背景を、先入観や偏見を排除した上でより深く分析する必要があるはずだ。」(原文ママ

…こういうのは既に数百回以上は聞きましたね。ありがちなやつ。なおかつ悪質なやつ。
性犯罪を批判する時は「やる側の事情まで踏まえてきちんと批判をしましょう」ってことですか?分析って。何を?今回みたいに「問題提起できました」と言いながら放火すること?「加害者の実態を知りたいなら新書を買え」と。嫌だよ。超美麗JKなんて言う言葉を使う人の本は買えないですよ。それって大本は買う側の「隠語」から来ているよ。

それに
「売る側の児童が家庭環境や学校、経済事情などの複雑な問題を抱えていることは容易に想像できるが、買う側の男性も同じように複雑な事情を抱えていることまでは、なかなか想像が及ばない。」
と書いているから、多分そうなのだろう。うるせえよ。

海外に行って集団売春をしていたのも「海外に行ってまで買う事情があったんです!」とどうせ言っていくるだろうし、(削除された)東洋経済オンラインの「元ビジネス経営者のみにインタビューを聞きに行った記事」の内容は全面的に加害者側の宣伝だったよ。別に、オヤジ狩りがあろうとなかろうと売春は買う側がいるから成り立つのであって悪いことだよ。

なんで日本によって守られているかと言うと

で、それをAVANが好意的にRTしていました。分かりやすい。不都合な真実をぶっ潰しにいきたいんだろうな、というのが嫌なくらいにわかっちゃうよね。事実そのものを否定するよりも、「過度に二元化されたストーリーが間違っている。正しい加害者の実態を知って」というのが次の策略なのでしょう。

でも、これって既に…いろいろやっているわけですよ。主に政府(とそれに付随する御用)ですが。
(国家による)性暴力を「あくまで中韓との外交問題」にすりかえてきたり、なでしこアクションなどの団体が嫌がらせファックスやメールを大量に送ったり(ホワイトハンズはなでしこアクションみたいなものだ、と思うと腑に落ちる)、手切れ金を渡したし謝罪したからもう終わりにしようと一方的に打ち切ってきたり、「平和の像」をわざわざ言い替えてきて中傷してきたり…そういう態度に非常に似ています。

あるいは、(国家が引き起こした)原発事故を覆い隠し、事実を「ネタ」と否定し、また別の人は「お前も死ね…とは言わんが黙らせる方法は無いのか」と恫喝し、それによって人が死のうと「事故で亡くなったのは一人もいない」と大臣が言い、自主避難者を相手に何をやっても言ってもいい、という風潮を作り上げた原子力PA的なそれとも非常に似ています。非常に。

そのような政府があるからこそ、ホワイトハンズ(そしてAVAN)も成立し、また性暴力や搾取をする人に優しい社会であるからこそ「買う側ばかりを断罪するな」と言うことが発信できてしまうのではないでしょうか。

そのためにも、「まずは未成年を買うなよ」というのを徹底的に周知していくこと以外に方法は無いでしょう。
どんな理由があってもそれはダメだから。分析とかしている場合じゃねえから。

本当に加害をする側の分析をするのならば「どのようなケアをするか」「若い・普通ということが強調されすぎてしまっている」(つまり、それ以外の取りこぼしが非常に多く、反映していない)ということであって、女性を殴るためだけに統計データを持ち出してきたり「超美麗JKのイラストを描いて頂きました!」とわざわざ固定ツイートに貼り付けたり、「ギョーカイはもっとエグいし、お前らは真実を知らない」とやるのは「今までと同じようにやらせろ」とふんぞり返るだけでしょう。

あとはこれらを読んで判断して欲しい