光に溺れ闇と踊れ

日々の怒りや嘆きを文章にしていきつつ、SHINEな国に抗う、そういうブログ

みなさんが読まなくても良いように(あるいはリンクが削除されている可能性があるので)ILADYの謝罪文を読んでみました

こちらも読んでね:http://bonbon-dancin.hatenablog.com/entry/2016/11/11/立ち上がれと権力者は言う。そうじゃねえ。殴

(ILADYの企画・動画、およびそれを紹介した記事に対する批判です)

というわけで、前回書いた記事から数日経過しましたが、謝罪文(らしき)ものが掲載されました。ここを読んでいるみなさんもご存じの通り、企業・団体による謝罪文というのはあくまでも「謝罪はまずしていない」「とりあえずこれで落ち着こうという手打ち」であるわけです。というか、「お詫び」も「申し訳ございませんでした」すらも無い謝罪文って、何。保身?当然、そういう姿勢のものはバシバシ批判していきますよ。

釈明が酷すぎてマジで日本

ILADY.キャンペーンと「新・女子力テスト」の動画について
http://ilady.world/about_movie

今回、オンライン上の一部のSNSで話題に取り上げられている「新・女子力テスト」の動画は、このキャンペーンと動画を見ていただいた方に「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」について興味をもっていただくことを目的としています。

前回、ここを徹底的に批判したのはリプロダクティブ・ヘルス、およびライツ動画の「男性が抜けている」「女性への懲罰を一方的に強いる」という姿勢でした。問題に間違えたら粉をかける、ってバラエティ番組の罰ゲームじゃねえんだからさ、本当に人の生死にに関わっているわけですし。そこに対する反省は…当然!ありませんでした!結論から言うと…非常に日本的なものでした。

リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」という言葉もまだほとんど知られていないこともあり、一般的にもよく使われる「女子力」という言葉を入り口として、自分の身体・健康について考える力を「真の女子力」と定義してこの「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」について理解を深めていただけたら、という思いのもとに企画が始まりました。

ああ、ダメだわ~、これダメだ、うん、これ話通じないよ。SNSなら即ブロックしている。すいません、もう無理です。

これ、過去に紹介した話だけれども、日本の「女子力」は「ガールパワー」とは違う。ガールパワーは不正だとか不平等を指摘し抵抗し、戦っていく、というものであったが、女子力は「飲み会でサラダを(男性に)取り分ける」ことで成り立っている、というツイートがあったけれども、まさにそれなんですよ。

真の女子力だって?
そりゃあ…安倍政権の意図を正しく読み取れってことじゃないのか?

動画の中にご出演いただいた女性には、クイズという形をとってはじめは一般的な「女子力」に関する質問を投げかけ、徐々に質問の内容が身体・健康、そしてリプロダクティブ・ヘルス/ライツへと踏む込むような構成になっています。

そこでリプロダクティブ・ヘルス/ライツにまつわるクイズで不正解だった方に、クイズ番組のように粉(食用に使う安全なものです)をかけ、リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは何かについて気づいてもらえるような構成にしています。

動画に出演した女性たちだけでなく、この動画を見ていただいたすべての方、女性も男性も含めて「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」とは何かについて身近に考え、議論いただけるようなものを目指しました。」

意味が分かりません。
(そもそも、こちらは誰一人として「粉を使っても安全なのか」ということについて書いていません)

いや、これはすごい。何故なら統治者の主張をここまで表したものはなかなか無いからだ。つまり、今回のこれは「問題提起のためだった」と言う。なるほど。だが、(他の人も)批判したのは「制作会社・広告会社・およびNPOの」女性に対する懲罰的な態度で、脅し文句を言いつつ一方的に責任を押し付けるということだった。さて、それに対してはどう返したか?

リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」とは、女性が受け身なものではなく、I LADY.の名前の由来である、女性たち自身が自分自身を愛し(Love Yourself)、自分から行動し(Act Yourself)、そして自分らしい人生を自分で決める(Decide Yourself)ことができてはじめて叶えられる権利です。そのためには、男女ともにお互いを尊重し合い、そして女性たち自身が自分でも選択していく必要があります。

クソ食らえ(Go fuck yourself)

この動画では、気づきを感じてもらう手法として「実は知らない人が多い」ということをより強く知らせる方法をとりました。最後には、粉をかぶった女性たちが意志をもった表情で前に進んでいく様子を象徴的に表現しています。

マジで言っているのか?
いや、これは大マジだろう、
だからこちらも聞く。

知らせていないのは誰ですか?
「ともかく黙って産め」「産む器械」と言っている政治家は与党にも多いですけれど、それは指摘しないんですか?
これは誰にとって「楽しい」ものなんですか?
これってしばきあげ以外の何者でもないですが、本当に女性の意見を取り入れたものなんですか?
このような価値観を持ち上げているのは誰ですか?
前に進んでいるどころか後退しているようにしか見えないのですが、それは自己満足ですか?

ジョイセフは、回答をした女性に、粉かけることで現実から目をそらしたり、避妊を男性任せにしていたり、受け身になっていることで、結局は自分自身に返ってきてしまう象徴的な意味合いを込めて制作しました。望まない妊娠が多い日本で、中絶や性感染症で後悔する前に、「女性が自らのからだを大切にするため・守るため」正しい知識をもってほしい、自分自身を見つめ直してほしいという思いで制作しました。

結局女性が被害を受け続けろということですか?
正しい知識を得られる環境下にない場合はどうするんですか?
そもそも、今「身体を大切にされていない、守られていない」場合はどうするんですか?
尊重されない場合はどうするんですか?
選択ができない場合はどうするんですか?
公共の場で常に性被害に遭う危険性はどうするんですか?
それを指摘すると「お前が悪い」と言われる現状はどうするんですか?
性被害を訴えると、たちまち口封じに来る状態はどうするんですか?
性犯罪喚起の広告がほとんど自衛しろ、というものばかりなのはどうするんですか?
ストーキングされても、警察は本当にアテにできないし自治体の対応もザルすぎるのですが、そういう場合ははどうするんですか?
一人暮らしする上でものすごく危険にさらされている現状に対してどうするんですか?(実際にそれで被害者も死者も出ている)
何故、社会や政府や広告会社だけではなくNPOからも迫害を受けなければいけないのですか???

I LADY.のキャンペーンはまだ始まったばかりです。日本全国でリプロダクティブ・ヘルス/ライツの正しい認知、普及、ひいては、世界中のすべての人がリプロダクティブ・ヘルス/ライツを享受できる社会を目指して、今後ともジョイセフは努力をしてまいります。皆さまにはご理解いただけますよう、心よりお願い申し上げます。

今までは広告会社のみを批判していきましたが、リプロダクティブ・ヘルス、およびライツを妨害し、差別を助長するNPO団体ジョイセフについては、今後は徹底的に批判していくため、今後も何か動きがあった場合は批判をしていく旨をご理解いただけますよう、よろしくお願いいたします。

返答がマジで酷すぎて本当に日本

さて、ここからがさらにひどさが加速していく。シートベルトを着用して…地獄へダイブするぞ!特にひどかった回答を重点的にピックアップしていく。カッコ内は心の声です。

Q. なぜ「新・女子力テスト」の動画を非公開にしたのか?この動画は今後も公開されないのか?

11月9日から10日にかけて、「この動画に恐怖を感じた」「女性だけが粉をかけられる画を見てとても不快だった」「粉をかけられる行為に男性からの脅迫をかんじた」という複数のメール、批判のコメントがジョイセフに届きました。
(そりゃそうだろう)
この動画を公開してからこれまで約7カ月経過していますが、動画に対する否定的なコメントを受けたのは初めてのことでした。
(つまり、同社内は確実に女性の意見を意地でも反映されないような男性上位なところなのだろう)
ハラスメントだと感じ、深く傷つく方がいらっしゃることを知った以上、
(いやそれハラスメント以上のことをやっているので)
動画を公開し続けてはならないと判断し、11月10日の夜、一旦非公開にさせていただきました。
(これって「不快に思わせてしまい」だよね?謝罪ではないよね?多分、「反省してしまったら付け上がるから」という態度だよね?これ?)
今後、この動画は、制作意図を明確にし、
(これ以上どう明確にしろと)
バージョンアップをした上で
辞めて
改めて公開していきたいと考えています。
(もう広告会社は二度とこういうのに関わらんでくれ…二次被害続出だぞ、これ)
ジョイセフは、この動画を制作した当初からの思い、この動画を通じて発信したいメッセージは変わっていません。
(ファッキングいい加減にしろゴミどもが)
男子力テストも作ってほしいと建設的なご意見も届いていますので
(いや、これ建設的か?さらに問題を隠蔽しているだろ?)
現在検討中です。
(こっちが何をしたというのか)
女性、男性ひとりでも多くの方にI LADY.キャンペーンにご理解、ご参加いただけるよう、引き続きサイトの更新、新企画の検討を続けていきたいと思います。(新企画が上がっても、今回とまた同じことをやるので、そのときは批判していくからな!)

なお、I LADY.アクティビストの中には、「粉をかけられているのは個人ではなく、『女性に避妊を自分で選び取る選択肢を与えてこなかったこれまでの性教育』に粉をかけられているのだと私は理解しています」と伝えながら、大学の学生にこの動画を見せてレクチャーしている、という方もいます。

STOP

すいません、もう無理です。
勘弁してください。
しかし、まだまだ続きます。

Q. 今回のネットや問合せで出た意見についてどう考えますか?
貴重なご意見をいただけたことにまずは感謝申し上げます。

(確かに、今まで意見を送ったのに反応ゼロ、なところが99.9999%だったからマシだけれども)

これまでにもI LADY.の動画、サイトに関して、ジョイセフは11月1日現在、1000以上のご意見をいただいております。

(おお、すごい人が送ったんだな。前回のエントリーを書ききったあと、マジで凹んでいたので送れなかったけども)

中でもとくに多かったご意見は
「これまで男性にノーと言えなかった。でもこれからは堂々とコンドームつけてほしいと言おうと思いました」
「中絶経験がある私は、もっと早くこの動画とテストに出会いたかった」
「これはすべての女の子に見てほしい。粉かけられた子はかわいそうだけど、私はそれくらいでないと、目が覚めないから」

(すいませんさっきの言葉撤回します。え………………マジ…………アレを………正しく受け取ったっていうこと…………脅迫され続けろっていう…………ことか………)

「男性にも見てほしい!男性が知るべきだと思う」
(辞めてくれ)
「医師(助産師、保健師、教員)ですが、大学の授業で学生に見せてもいいでしょうか」
(マジで、辞めてくれ)
「先日中絶手術をしました。避妊を主人任せにしていたことを悔いました。私は3人の子どもがいます。私のように中絶をしてから泣いている人をなくしたいです。こういうテストはどんどん広がるべき。頑張ってください」
(マジで、頼むから、そういうのは)
「男性にも粉かけたい!男子力テストの動画作ってください」
(それやっても、女性が一方的に懲罰を受けていることへの批判にはならないでしょ)

また、意外にも多かったのが、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツは女性だけの問題ではない。男性も知るべきことで、男子力テストや動画を作ってほしい」という男性からのコメントでした。

おそらく、次のILADY企画は「男子力テストや動画を作ったから、今回の動画の意図は正しく伝わっただろ?」になると思いますが、それをやったところで広告会社・およびジョイセフは『正しく学んだ』『正しく受け取った』(しかし、女性の尊厳はゴミ箱に捨てられる)に過ぎないでしょう。何も解決していないからね。

解決していないからね…。

だからガンガン批判していくけれども。