光に溺れ闇と踊れ

日々の怒りや嘆きを文章にしていきつつ、SHINEな国に抗う、そういうブログ

企業や自治体や政府は学んでいる(より狡猾になるために)

はい、この記事が嫌になるほどRTされまくってきたわけですが、記事の内容はそれ以上嫌になるものでした。以下引用。

「セクハラCM」炎上中
価値観の多様化見逃す
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO08858620X21C16A0TZD000?channel=DF260120166504

「女性の美しさの表現を巡っては、不快に思う人は昔からいたと思うが、それが今はツイッタースマートフォンの普及で届くようになった」

WAO~、また出た「不快」!人権侵害も「女は肌見せるな」も「25歳以上は女じゃない」も「化粧はしろ、スッピンは汚い」「でも公共の場所でするな」「女を捨てるな」「でも自意識過剰になるな」も全部「不快」にひとまとめにするつもりだし、そもそも昔から訴えてきたのに歴史を修正しているのはあんたがたですよ。(教授はそういう役割を担っているというだけの話)てめえらのゴミ箱じゃねえんだっつうの。

 「良い側面は、弱者の声が社会に届きやすくなること。(略)これまで泣き寝入りしていた消費者が企業に制裁を加えられるようになったし、企業も『こういうことをしてはけない』と考えるようになる。」

TOSHIBAって今どうなっているっけ…。
東電も他の大企業もそうだけど)

「悪い側面は、ミクロとマクロの視点がある。ミクロの視点の問題は、個人攻撃になった場合、その人の人生に多大な影響を与えてしまうことだ。マクロの視点の問題は、炎上を恐れるあまり、ネット上の情報発信や議論が萎縮してしまうことだ。例えば集団的自衛権など重要なテーマであればあるほどネット上で議論ができなくなってしまう」

いや、集団的自衛権について「支持しないやつは非国民!」「デモに参加しているやつは日当貰っている!」と言っているやつらに生存権握られているんだけど…。そういうやつとは議論できねえだろ、するつもりもないが。

新聞社などが元新聞記者のことを中傷記事書いて個人攻撃をした時に、あんた何やっていました?慰安婦支援団体に爆破テロの脅迫状が届けられた時、何言っていました?今回みたいな戯言をぬかしていたのか?

「大衆による表現の規制は厳しい。インターネットでは少数派の過激な意見がものすごいパワーを持ってしまう。とがった表現をすると、必ず不快に思う人はいる。それをすべて規制すると、多様性が失われ長期的には企業や個人が競争力を失っていく。経済にも負の効果を与えることになる。ただし、明らかな性差別やセクハラについては話が違う。過去の事例から学び、社会が変わっていく必要がある」

そういうパワーがあったら欲しい。無いからここまで言いくるめられるんだよ…。というわけで、ここまで読んできて教授の目的が分かってきた。

つまり「明らかな性差別(というのは良く分からない、日本の性差別があまりにもひどすぎて何のことを指しているかが分からないからだ)のみ批判されるべきであって、そうすることにより社会が変わる」という、いつもの「本当の問題」論者だった。

社会は変わっている、それも悪い方に。

日本企業や個人が競争力を失っているのは、もう権力だけが一方的に有利になるだけで、そのため人権を国内国外で侵害しまくっているから。

少数派の意見は尊重されていない。
いればこんなことにはなっていない。

規制はされていない。どころかダダ漏れだ。(日本のトップクリエーターもどこもそうだろう)

例えば、HISの「東大美女を飛行機同伴の格安ホステスに!」企画における東大とHIS側の謝罪後の言い訳は最悪そのもので(「子供に勉強を教えられる」って、あまりにもアホすぎるので、こちらを萎縮させるためにやっているのか、と思ったよ)、そして東大では性暴力事件が起きたものの、なんとなくなかったことにしようとしている。HISと東大には多様性が無いし、それは他の大学でも大企業でも無い。例え、それがグローバル企業であっても、日本支部はともかく多様性が無い。(LINE執行部員の過去発言、ワーナー日本支部のTwitterアカウント発言、ナイキジャパンが渋谷区と手を組んでホームレス排除などあげればキリがない)

事例からは学んでいない。
いや、学んではいるが「これで注目を集めることに成功した」という方に学んでいき、そういうものばかりが上にたつようになる。(止めようとしたものは感謝はされることはないし、おそらく昇進は無いだろう)

 「まず炎上しやすい話題を知っておくこと。性別、宗教、政治、格差などの話題は炎上しやすい。SNS(交流サイト)を使う上でのルールや、ユーザーの特性も知っておいた方がいい。また企業がSNSを活用する場合には、複数人でチェックできる体制が必要だ。1人で情報発信を担うと、ふとした瞬間に暴走してしまうことがある。ガイドラインの作成や、非正規社員を含めた幅広い教育も重要だ」

うん、これ非正規社員に押し付けて逃げる気満々だよね。そうだよね。そうとしか読み取れねえじゃねえか!

そして、書いている時にタイムリーな話題がちょうど来てしまった。本来ならもっと早く上げる予定だったのに、おめえらが余計なことをするから長引くんだよ!こっちだって時間を削って書いているというのに!

Simon Wiesenthal Center Urges Producer and Sony Music to Apologize over the use of Nazi-themed Costumes by Japanese Girls Group, “Keyakizaka46”
http://www.wiesenthal.com/site/apps/nlnet/content.aspx?c=lsKWLbPJLnF&b=8776547&ct=14928375¬oc=1

読んでみると「これ、日本国内は無理やり騙し通せても、これは不快感どころの話じゃないくらいヤバい話でしょ」という内容のものだった。

The Simon Wiesenthal Center expressed its disgust over the use of Nazi-themed uniforms donned by a girl’s music group “Keyakizaka46” at a recent performance in Japan.
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3873790/Japanese-girl-band-cause-outrage-dressing-NAZI-style-outfits.html

「SWCは、「欅坂46」(日本の音楽グループ)の最近のコンサートにおけるナチスモチーフの制服に対し、嫌悪感を表明している」

“Watching young teens on the stage and in the audience dancing in Nazi-style uniforms causes great distress to the victims of the Nazi genocide.”

「未成年がステージでナチスのユニフォームを着て踊る行為は、ナチスによる虐殺の被害者を愚弄し、苦しめるものだ」(無論、名指しで秋元を批判している)

Even if there was no harm intended by the group, that performance cheapens the memory of victims of the Nazis and sends the wrong message to young people in Germany and other countries where neo-Nazi sentiment is on the rise.”

もしもこれが意図的でなくてもナチスによる被害者の過去の記憶を貶め安売りする行為であり、ネオナチが再び台頭しようとしているドイツ、そして他の国々の若者へ間違ったメッセージを伝えている」

サイモン・ウィーゼンタール・センター(以下IWC)は名指しで秋元を批判しているし、「ネオナチが再び台頭しようとしているドイツなどの若者に間違ったメッセージを植えつける」と批判しているし、「問題はない、単なるデザイン」「誤解だ」などそういう類のものを全部英訳して送りたいくらいだ。

秋元がこういうことをやったのはこれが最初では無い(秋元が構成作家やっていた番組もひどいし、歌詞はひどいし、『Glee-グリー-』が1ミリも分かっていないし、天皇奉納ソングを作っている)。さて、件の炎上の専門家は何を言っていたか?

 ――炎上したときの企業の対処方法は。
 「すぐ反応したり、反論したりする必要はない。ツイッターでどれだけつぶやかれても企業には何の影響もない。事実関係を社内で確認しておくくらいでよいだろう。」

事実、ソニー・ミュージックの担当者はBuzzFeed記事によると

欅坂46ナチス風衣装にユダヤ人権団体が嫌悪感 秋元康氏とソニーミュージックに謝罪求める https://www.buzzfeed.com/eimiyamamitsu/keyakizaka46?utm_term=.gyqkaaEAYe

SWCの発表を受け、11月1日に取材したところ、ソニーミュージックの広報は「担当者が1週間、別の案件にて会社に戻っていないためコメントができない」と説明。SWCの声明に対してもコメントはしなかった。

終わり過ぎて終わっているな…
結局、本日時点で謝罪っぽいものが出ていたが、あんなのは謝罪でも何でもねえよ。英語すらないし。

つまり、何故批判されたかがわからないから隠す方向にしか行かず、ああいう「正式な意図が伝わらず」「不快に思わせてしまったことを」「お詫び申し上げます」という謝罪になっていない謝罪が何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も(もうちょっと続くので先が読みたい方はスクロールしてください)何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も(まだまだ続きます)何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も(これくらいウンザリしています)何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も(英語で謝罪文を出そうと思えば出せるのに、それをしないということはそういうことなんです)何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も(そろそろ終わる)何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も出て来るのだろう。