志布志市のうなぎ動画「UNAKO」の謝罪文が日本的(またか…)だった
あまりにも怒りがぶっちぎってしまったので、ブログをこのほど立ち上げました!ヨロシク!
さて、つい最近志布志市のふるさと納税PR動画「UNAKO」があまりにも全方面的にひどい、ということで最終的には当該の動画が非公開になりました。(でも、英字幕つきで転載されたので、あまり意味はなかったみたいですが)
気力が無い中絶対に抗議電話をしようと、思ったらこの対応で、しかも謝罪になっていない謝罪を読んでしまったので、ブチ切れモードです。数日後には文面が一部修正されていたり、あるいは削除されているかもしれないので、一旦引用と言う形で書いておきましょう。
やっぱりひどかった謝罪文
http://www.city.shibushi.lg.jp/docs/2016092600033/鹿児島県志布志市 ふるさと納税PR動画「UNAKO」配信停止のお知らせとお詫びについて | 志布志市ポータルサイト
「平成28年9月21日に公開いたしました、鹿児島県志布志市ふるさと納税PR動画「UNAKO」につきまして、動画公開後に視聴者の皆様に不愉快な思いをさせてしまいましたことをお詫び申し上げ、平成28年9月26日(月)16:10をもちまして動画の配信を停止させていただきました。」
出たぜ!謝罪になっていない謝罪、「不快な思いをさせたことに対するお詫び」!これは前も書いたけれども、あくまでも「不愉快な思い」をさせたことに対する謝罪!つまり、「性差別に対する謝罪」ではないのです。行政の常套手段ですね。
「今回の動画制作の意図につきましては、志布志の天然水でうなぎを大切に育てていること、栄養や休息を十分に与えてストレスのかからない環境で大切に育てていることをお伝えしたかったものです。」
つまり、(セクシズム増長でしかないスクール水着も、性的な意味にしか見えない「養って」も)正当な意図があった、と。そういうことで幕引きを図ろうとしているわけですね。読んでいてこっちがストレスのあまり、椅子で窓ガラスを破壊しそうなくらいですが、次に行きましょう。
「しかしながら、引き続き動画を配信することにより、視聴者の皆様に更に不愉快な思いをさせてしまうだけでなく、これまで志布志市へふるさと納税をしていただいた寄附者の皆様や地元市民の皆様をはじめとする関係者の皆様に及ぼす影響を考え、また、このたびの顛末を重く受け止めたうえで動画の配信を停止する決定をさせていただきました。」
「こんなに頑張って広告を作ったのに、馬鹿のせいで関係者に迷惑をかけるから…」としか読み取れないよ、これ。何度読んでもとてもそれ以外の解釈をしろ、という方に無理がある。
何度目!?!?同じ対応に同じ弁明じゃないか。
東大女子を男の旅に同席させます!とHISがやらかした時も同じことをやっていた。ICTアイドルプロジェクトも、佐藤製薬の「エレベーターにいた女性同僚の気を惹くには」も、全く同じ弁明だったんですよ!!!「関係者に迷惑がかかるから辞める」っていうのは、謝罪じゃねえ~~~!
そしてそれは(常套手段となっている)責任転嫁~~~!
ともかく、早い話が「これ以上面倒事になる前に辞める」ということですが(そしてまた出てきた『不愉快な思い』!)、だったら最初からやるなよ。止めろよ。「女性職員から反対はあったが、総合的に判断して(今回の企画を通した)」とか言う前にやることがあるだろ~~~!?
こんな動画を公開することにオッケーを出したわけでしょ?それに対する責任というものは無いの?
無いよね…。
そういうわけで、最後の
「今回お寄せいただきました皆様からの貴重なご意見を真摯に受け止め、全力で改善に努めさせていただく所存でございます。」
も全く期待できないわけです。
多分、志布志市(などこういうのを平気で通せてしまう自治体)に移り住んだところでも、いくら自治体がアピールをしても「決定権を持っているのは男性」なので、取り入れるというのも、改善するというのも無いでしょう。例えば、「賃金を上げてください」「育てやすい環境にしてください」と言ったところで、果たしてこの動画にOKサインを出してしまった奴らが同意して、きちんと政策を通せるだろうか?とても通せそうに思えない。
広告代理店は広告代理店で、何が悪いかわかっていないので、多分また同じことを別の自治体でやらかすでしょう。そして同じように批判され、同じように撤回する。
非常に、日本的だと思います。日本的以外の何者でもないよな!